焼肉食べ放題で必ず生じるのが、資材の発注ミスからくる不良在庫だ。余剰したカルビだったら気合で喰える。たいていは消費に多大な労力を要する肉、焦ると生だが油断するとパサパサになる 『鶏』 や、好き嫌いと当たり外れの大きい 『レバー』、そして阿鼻の咀嚼を課される 『ホルモン』 が問題となる。
至極個人的な嗜好だが、BBQ ならともかく屋内の食べ放題なら正直言って 『カルビ』 と 『鶏皮』、あとは 『ハラス』 でも食べれればいい。いやむしろこの三つだけ食べたい。
この問題の中心にあるのが、『残したら罰金』 という名の連帯責任だ。お残しは MOTTAINAI ので、この法的に根拠のナサゲな、しかしありふれた拘束力を持つ文言に異を唱えるつもりはない。敵は常に身内にいる。空気を読まない発注が飛ぶたびに、烏龍茶も喉を通らなくなる。
場の雰囲気を楽しみたいので、辛辣な文句はゴマダレにでもつけ飲み込んで、この戦線に参加する。
好きな肉だけを数珠のように紡いで焼いていけるはずがないんだよ。